特殊鋼
国内トップクラスのSUJ2メーカー
理研製鋼の特殊鋼鋼材は、長年にわたる高級鋼製造の技術と経験に支えられ、最新の技術と徹底した品質管理のもとで製造されています。柿崎工場では特殊鋼及びその二次加工における豊富なノウハウが集積されており、高度化するユーザーニーズに応えるために日々研究開発を進めています。
当社が製造している特殊鋼の主要製品は、ベアリングなどに使用される高炭素クロム軸受鋼(SUJ2)の冷間引抜コイル材です。Φ1mm以下の細線加工技術を確立しており、SUJ2の線材生産量は日本でトップクラスを誇ります。
部品形状により近づいた素材を提供します
当社の特殊鋼鋼材は丸線にとどまらず、特殊形状(各種異形材)の冷間伸線技術も確⽴しており、⾃動⾞のワンウェイクラッチ等に使⽤される精密部品素材の製造・販売も⾏っています。
お客様が求める形状の素材づくりで、加⼯コスト低減に威⼒を発揮します。
高炭素クロム軸受鋼(SUJ2)生産工程
伸線
入荷した特定の寸法(直径)の線材を、機械を用いて引き伸ばして径を小さくします。「ダイス」と呼ばれる円錐状の穴に、線材に負担をかけないよう何回かに分けて通して、直径を絞り込んでいきます。
熱処理
伸線の工程で引き伸ばされた線材は、組織に歪みが出てしまうため、表面が硬くなって折れやすくなります。そこで、バッチ式のSTC炉で熱処理を行い、歪みを取って組織を整えます。
酸洗
熱処理すると線材の表面に酸化被膜(スケール)が出てしまい、そのまま伸線するとキズが入りやすくなります。そこでまず塩酸で洗い、真水のシャワーで洗い流してから被膜をつけます。さらに湯で中和して乾燥させます。
伸線(仕上げ)
「1」の伸線工程と作業上は同じですが、潤滑油を使って引き伸ばしていくので、線材の表面が滑らかになります。この伸線工程で、最終的な直径に仕上げます。